2013-01-01から1年間の記事一覧

「儚い羊たちの祝宴」 米澤穂信

「古典部シリーズ」の作者の短編集。アニメで見た作品を原作でもう一度読むのもなんだかな、と思ったので別の作品を手に取ってみた。ミステリー史には全然詳しくないので、マニアックな伏線やネタはあまり楽しめなかったけれど、収録されている5編はどれも豪…

映画「言の葉の庭」 監督:新海誠

新海誠監督の新作。映画館で見たんは初めてかな。 新海監督の作品は多分全部見てるはず。でも「雲のむこう、約束の場所」は見たはずなのになぜか内容が思い出せない。「ほしのこえ」は佐原ミズのコミック版からポロロッカした。そして猫を拾ってくる話は無条…

「ティファニーで朝食を」/トルーマン・カポーティ、村上春樹訳

原作よりも映画の方が有名らしいけれど、ボクは映画はみたことない。オードリー・ヘプバーン演じるホリーは原作の魅力には及ばないといった意見がちらほら見られる。原作ではホリーは性に奔放で、一言でいうとビッチなんだけれど、主人公を含めた登場人物は…

映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」

ニューヨークで何十年も道行く人のファッションを撮影し続ける大物カメラマンのドキュメンタリー映画。とにかく仕事人間で、仕事以外のことは一切関心がない。食事や住まいも質素で、報酬も受け取ろうとはしない。本編のほとんどもその仕事ぶりにフォーカス…

「フェルマーの最終定理」/サイモン・シン、青木薫訳

ドラマ「古畑任三郎」に数学者をテーマにした話があって、共同研究者が行った世紀の大発見の手柄を横取りしようとして犯行に及ぶ、というシナリオやねんけど数学のミステリアスな雰囲気を初めて感じたものだった。小説「博士の愛した数式」は当時めっちゃ流…

「グーグルで必要なことは、すべてソニーが教えてくれた」/辻野晃一郎

正直なところボクGoogleのビジネスモデルについて詳しく調べたことなかったんよね。それが知れただけでもこの本を読んでみてよかったかなと思ったよ。内容としてはタイトルから期待されるようなものではなかったかな。著者がGoogleで行った具体的な実績につ…

「Candy boy」

つまらん映画の感想とか書いとっても誰も読んでくれらんから、“百合アニメ”の感想でも書くことにした。振れ幅デカ過ぎやろ、とも思ったけど深く考えないようにしよう。自分の頭で考えないことが人生を楽しむコツなのだ。「いつやるの?来世でしょ」これで萌…

映画「告白」

湊かなえの小説の映画化されたやつ。この作家さん今淡路島に住んでるらしいね 松たか子のインパクトがでか過ぎて知らんかったけど、いま「あまちゃん」に出てる能年玲奈と橋本愛も出てた。能年さんはちょい役過ぎてエンドロール見るまで気付かへんレベルやけ…

映画「明日、君がいない」

映画「明日、君がいない」鑑賞 一般的なはなし。映画を見終わったときに、うまく伏線が回収されていなかったり説明不足のところがあったり、なんだか理不尽なもやもやした気持ちで席を立つことはよくあって、たぶん作ってる人たちは説明しないことも含めて演…

映画「バタフライ・エフェクト」

映画「バタフライ・エフェクト」鑑賞 いわゆる並行世界とかループもの。SFというより半分ホラーなテイストでラストシーンに大きな感動がある。ボクが確認したほとんどの映画批評サイトで最高レベルの評価で、たしかに面白い。ただ「Steins;Gate」の元ネタら…

映画「マイ・バック・ページ」

映画「マイ・バック・ページ」鑑賞 2011年。山下敦弘監督、妻夫木聡、松山ケンイチ 原作は朝霞自衛官殺害事件を題材とした、川本三郎のノンフィクション小説。元・朝日新聞記者の川本が、新左翼の活動家の学生に共鳴していく過程で、殺人事件にまで発展する…

映画「ペタル ダンス」

映画「ペタル ダンス」鑑賞 大学の友人のミキが自殺未遂を図ったと知ったジンコは、同じく友人のモトコとたまたま知り合った原木と3人でミキに会いに行く。6年ぶりに会うということと、自殺をしようとするほどの境遇にあった友人にどう声をかければいいのかと…