映画「あの娘、早くババアになればいいのに」
めっちゃめちゃよかった。
予告映像
http://www.youtube.com/watch?v=tESUxyf-YfU
アイドルオタクの男が、突然むりやり引き取らされた女の子を娘として、理想のアイドルに育てるという父娘のサクセスストーリー。。。と見せかけて、父親が娘に抱く恋愛感情という倫理的なタブーを扱っている。
そもそもアイドルファンがアイドルを応援する気持ちというのは純粋に女の子の成長と活躍を期待してのことなのだろうか。娘を育てる「父親のような」気持ちなのだろうか。映画の冒頭の何気ない会話の中で、作品における最大の問題提起をしている。
本作での親子には実際には血のつながりはない。なのでこの「父親のように」娘を見守るというのが実体としてどういうことなのか、うまく掘り下げているように感じた。たしかもうすぐ映画公開する桜庭一樹原作の「私の男」も同じテーマを扱っていたけど、あれと比べるとプラトニックやし、ふつーに笑えるシーンも多くて、今年1やった。
タイトルは、アイドルのあの娘がはやくババアになれば、みんな見向きもしなくなって自分が独り占めできるのに、ってことらしい。