2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「儚い羊たちの祝宴」 米澤穂信

「古典部シリーズ」の作者の短編集。アニメで見た作品を原作でもう一度読むのもなんだかな、と思ったので別の作品を手に取ってみた。ミステリー史には全然詳しくないので、マニアックな伏線やネタはあまり楽しめなかったけれど、収録されている5編はどれも豪…

映画「言の葉の庭」 監督:新海誠

新海誠監督の新作。映画館で見たんは初めてかな。 新海監督の作品は多分全部見てるはず。でも「雲のむこう、約束の場所」は見たはずなのになぜか内容が思い出せない。「ほしのこえ」は佐原ミズのコミック版からポロロッカした。そして猫を拾ってくる話は無条…

「ティファニーで朝食を」/トルーマン・カポーティ、村上春樹訳

原作よりも映画の方が有名らしいけれど、ボクは映画はみたことない。オードリー・ヘプバーン演じるホリーは原作の魅力には及ばないといった意見がちらほら見られる。原作ではホリーは性に奔放で、一言でいうとビッチなんだけれど、主人公を含めた登場人物は…

映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」

ニューヨークで何十年も道行く人のファッションを撮影し続ける大物カメラマンのドキュメンタリー映画。とにかく仕事人間で、仕事以外のことは一切関心がない。食事や住まいも質素で、報酬も受け取ろうとはしない。本編のほとんどもその仕事ぶりにフォーカス…

「フェルマーの最終定理」/サイモン・シン、青木薫訳

ドラマ「古畑任三郎」に数学者をテーマにした話があって、共同研究者が行った世紀の大発見の手柄を横取りしようとして犯行に及ぶ、というシナリオやねんけど数学のミステリアスな雰囲気を初めて感じたものだった。小説「博士の愛した数式」は当時めっちゃ流…