映画「ONE PIECE FILM Z」

ONE PIECE FILM Z」鑑賞。

あまり見るつもりなかったんですけど、ヤフーニュースのトップにも上がってたり、かなりヒットしてるみたいだったので行ってきました。ジブリ級の大盛況らしいですね。ボクは「ワンピース」は原作も読んでるし、好きですけど、やっぱり一般的にはあまり認知されてないと思ってましたが、若い人はけっこうみんな知ってて見てるんですね。実際カップルで来てる人も相当いました。親子で見れるジブリと違っておそらく若者層に限定されている中でのこの来場者だから、やっぱり「ワンピース」はすごいコンテンツですよ。

 

それで内容としてはこんな感じ。

 

冒頭で主人公が作品中最大の敵と遭遇

→ボコボコにされる

→リベンジに燃える

→ラストで最後の戦闘シーン(作品中一番の盛り上がり!)

→ハッピーエンド

 

こういう映画で一番面白くなるのは、最後の主人公vs敵との戦闘シーンに向けて、色んな場面が盛り上げるための演出になっていることなんですが。ワンピースってキャラクターがめちゃ多い。でも全てのキャラに見せ場を作らないといけないんやけど、実際100分の映画でそれって絶対不可能だからシナリオに相当無理が生じる。

 

色々盛り上がって、さあエンディングに突入となってしまうと効果も半減。ルフィは「あいつを倒さなきゃ、海賊王にもなれないと思うんだ」と言ってラストバトルに臨みます。仲間もそれを応援してついていくんですけど、見てる人からしたら「ごめん、それ全然わからんわ(笑)」になってしまう。原作ファンでも。

 

そういう意味で長瀬智也が声優をやっていたアニメーション映画「ストレンヂア」は傑作といっていいでしょうね。

 

あと映像的な見所もほぼ皆無。

 

「ワンピース」が映画でやるべき戦闘シーンの演出ってやっぱり「腕が伸びる」ってところだと思うんですよ。もうルフィがゴム人間で腕びよーんってことは「ワンピース」のこと全然見たことない人でもさすがに知ってるでしょう。みんな「ドラゴンボール」見たことなくても「かめはめ波」くらい知ってるし。TVアニメはいまだに放送されてるようなので、マンネリな演出かもしれませんが、やはり見どころを作るならそこしかないだろうと。

 

漫画的ヒーローのバトルシーンはとても演出的に難しいもので、あまりに超人的過ぎて映像にするとすごさが全然伝わらない。「めっちゃ動きが速い」みたいなシーンでもただ目が疲れるだけ(笑)。あと技名とか聞き取れないこともしばしば。多分それはボクが疲れてたからだと思います。

 

それでもまだ面白いと思えるのはやはりコンテンツのもつ威力でしょうね。駄作となってしまうべき要因が全て想像通りに表現されていて萎えました。隣でやってた「007」はすごくいい感じらしいので3倍残念です。

 

 

 

全然関係ないが、さっきテレビで数年ぶりに倉木麻衣を見た。

ホントに好きなアーティストがテレビに出ているのを見るとテレビっていいなあと思うなあ。今の中高生って同世代の憧れのアーティストっているんかなあ?AKBとかどんだけ見てても意味ないし。実際それって悲劇やろうな。最近、10代の女優(?)が好きな歌手はラルクって答えてたし。ロリータアイドル以外はここにも高齢化の波が来てしまったのか。

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